クマが運転する車はバングラデシュ行きのバスが出るバスステーションを目指します。

ブータンの道もあまり舗装されていませんでしたが、インドの道はそれ以上に舗装されていなく、車がガタガタと揺れます。

インドは日本と同じく左車線ですが、ここインドにそんなルールというものはあってないようなもので、反対車線から車が来なければ、平気で右車線を走ります。
そのため、真正面から車が来るということがしばしばありました。。。
もはや、どっち車線なんてのは分からなくなります。

それでも、Tashiさんのインド人のお友達クマの選曲がよく快適なドライブとなりました。
インド人のクマは、僕が何か言う度、質問する度に、首を傾げるようにして斜めにし、軽く後ろに倒すようにします。
インド流の頷き方(イエスの意味)です。

本当にインドに来てしまったのです。
ブータンとは隣同士で関係もかなり良好のようですが、顔も違ければ、イメージや旅人から聞く情報というものも違います。というか、真逆です。。。
はっきり言って、僕は今のところインドに対して相当の警戒心を持っています。笑


悪路を走り続けること3時間ほど。14時半になって、やっと車は停車しました。
前半警戒していた僕も、クマは悪くないヤツ(Tashiさんのお友達なんだから当然っちゃ当然)だと思えるようになり、すっかり安心して眠りこけてしまっていました。笑
僕の警戒心なんて所詮そんなもんなんです…。一度痛い目見ないと分からないんです…。笑

クマに「着いたよ。」と言われ降りた所は、なんとバングラデシュとの国境ブルマリ!
てっきり今日はインド国内のバングラデシュ行きのバスが出るバスステーションがある町まで行き、今夜はそこに泊まるものだと思っていたので、かなりビックリでした。

ところが、国境とは言え、そこはまるで難民キャンプ場。。。
単なる草っぱらに運動会の来賓席のようなテントとテーブル、椅子が置いてあり、目のギョロっとした顔面真っ黒族がウヨウヨいます。。。
彼らはほぼ皆みすぼらしい恰好をしていて、とても国境で働く人達には見えません。

日本では絶滅危惧種とされる通称ガングロ族の一派でしょうか。
日本でもかつては渋谷などでその存在が確認されていましたが、近年ではリーブ21のCMでしかお目にかかることができなくなってしまいました。
ここにはきっといい日焼けサロンがあるに違いありません。

アフリカにはもっと黒い方々がいるとのことですが、あれは"黒い"と言うより"焦げている"と言った表現の方が相応しいオコゲ族の方々なので放っておきたいと思います。

しかし、ラオスとタイの国境も相当ショボかったですが、それを超えるショボさです。。。
上には上があるもんですね。。。これ以上の上はないことを祈りますが。。。

そして、久しぶりの両替の客引き。。。
両替レートよりやはりその黒さの方に興味が注がれてしまいます。

そんなこんなで、案内役(恐らく両替屋の回し者)のインド人にに連れられインド側のイミグレへ行き、出国カードを書くだけで、インドの出国スタンプは簡単にプホォォォ~ン!!

インド滞在時間、わずか3時間。とても楽しいインド旅行でした♪